2022年の5月で最後となりました『細川護熙展』。
惜しまれながら幕が下りました後も、春になりますとお客様からの問い合わせが多く、私共もこれまで「何とかまた」とお願いして参りました。それから歳月が流れ、この度ようやく弊社主催の展覧会としてお受け頂くことが出来ました。
新しいテーマとして制作されました小壺。これまでの陶歴の中で培われた様々な技法で表現された小品は、大きさや形状もそれぞれ、一点一点が異なる個性を持つ、大変魅力的な作品です。身近に置いて愛玩し、時の経過の末に作品と自らを同化するという意識、それは深淵且つ、あくまでも自然体であるように思われます。ひとつの壺に永遠の時間の流れを込める新たな提案、ぜひ多くの皆様にご覧頂けましたら幸いです。
壺中居