壺中居-KOCHUKYO

細川護煕の小壺 ―花入・骨壺・梅干し入れ展― 細川護熙の小壺 花入・骨壺・梅干し入れ展

会期
22025年6月9日(月)〜14日(土)
11:00~18:00
会場
壺中居
東京都中央区日本橋3-8-5
Google Mapで見る
主催
壺中居
細川護熙の小壺 花入・骨壺・梅干し入れ展

2022年の5月で最後となりました『細川護熙展』。

惜しまれながら幕が下りました後も、春になりますとお客様からの問い合わせが多く、私共もこれまで「何とかまた」とお願いして参りました。それから歳月が流れ、この度ようやく弊社主催の展覧会としてお受け頂くことが出来ました。

新しいテーマとして制作されました小壺。これまでの陶歴の中で培われた様々な技法で表現された小品は、大きさや形状もそれぞれ、一点一点が異なる個性を持つ、大変魅力的な作品です。身近に置いて愛玩し、時の経過の末に作品と自らを同化するという意識、それは深淵且つ、あくまでも自然体であるように思われます。ひとつの壺に永遠の時間の流れを込める新たな提案、ぜひ多くの皆様にご覧頂けましたら幸いです。

壺中居

ここしばらくは、ゆかりの寺院へ奉納する襖絵の制作に多くの時間を費やしています。

その間にも、新たなやきものの構想がふくらみまして、骨壺づくりを思いつき「しのび壺」と名付けました。辰砂、青釉、楽、猿投、白磁の練り込み、さらに漆なども使って、これまでにない骨壺を形にすることが出来ました。寸法は小さめですので、その時まで、梅干しを入れたり、花を挿したり、皆様の自由な発想で、お手元に置いて楽しんでいただければ幸いです。

私の作品を見たいと思って下さる方が大勢おられるということに、改めて感謝申し上げます。

2025年6月 細川護熙