壺中居-KOCHUKYO

三宅 一樹 木彫刻展“聖櫃(せいひつ)”

「護るものはなにか。それを考え、想う。」

大切なものを入れる箱―聖櫃。
古今東西、キリスト教の聖櫃や仏教の経筒などはもちろん、
各家庭、各個人にも、大切なものをしまっておく箱があります。
巨大なものでは、古墳やピラミッド、五重塔や神社仏閣も箱の一種かもしれません。
そして、スフィンクスや兵馬俑、狛犬など、それを護る守護役も登場します。
神の使者である眷属に私は興味を抱いていますが、その多くは動物で、神と人間を結ぶ存在です。
私は猫を、この眷属神として捉え表現しています。
そのために、櫃と猫は切り離さずに、一本の丸太から一緒に彫り出しました。櫃の中のものと猫はセットなのです。

今回の聖猫の使命は、聖櫃を護ることです。
この聖猫は聖櫃の何を護っているのでしょうか。
この木製の櫃は、中をくりぬいて箱状になっておりますが、蓋を閉め、決して中を見ることはできません。
五重塔の心柱の下には釈迦の骨を入れた仏舎利容器が納めてありますが、もちろん中を見る事はできません。仏を思い、信じ、祈る事こそが大切なのだと思います。
モノは物体とは限らないかもしれません。
自分にとって護るものとはなにか。それを考え、想う。
その象徴として「聖櫃と猫」を彫りました。

2021年3月 三宅 一樹

撮影者 山下武
『月刊美術』2016年10月号「アトリエ寫眞」

2021年3月 三宅 一樹

撮影者 山下武
『月刊美術』2016年10月号「アトリエ寫眞」

新緑の葉がみずみずしい5月、木彫作家 三宅一樹による新作展“聖櫃”を発表することとなりました。

木と対峙し、素材が内に秘める形を見つめ、古来の技法をもって繊細に彫り出される三宅作品は、その神秘的な魅力から国の内外から大変高い評価を受けています。

猫を神の眷属としてとらえ、その神性に迫る作品シリーズ“聖猫”を発表いたしましたのが2019年。アートフェア東京を舞台に、ご来場下さいました多くの美術関係者、愛好家の方からその世界観に対しご好評を頂きました。この度の“聖櫃”は前回模索し到達した表現や世界観をさらに発展させた作品群です。

選び抜いた木材から彫りだされた聖なる猫とその猫が守る箱―聖櫃。その中に秘められたものは何でしょう。内包する「何か」は鑑賞する皆様がそれぞれ内側に無意識にひっそりとしまっている思い出や大切な想いなのかもしれません。

会場には十点を超える作品を展示する予定です。

是非ご高覧戴き、作品と直に対峙することで、実感できる感覚を共有頂けましたら幸いです。

主催 ギャラリーこちゅうきょ

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